トマトと言えば年中、身近にある野菜でスーパーにも確実に置いてあり、お弁当やサラダにも良く入っていますよね?
トマトが嫌いな方以外は週に何回もトマトを見かけて食べていると思います。
常に身近にあるトマトですが一体いつが旬なのか、あまり知られていないような気がしますので、今回は私自身がトマト農家で経験した事も含めてお話ししていきます。
夏のトマトは美味しくない?
トマトの旬を考えると真っ先に出てくるのは夏ではないでしょうか?
トマトといえば夏野菜!!このイメージが強いと思います。
私はトマト農家で働く前からトマトが大好きでしたが、トマトの旬なんて考えた事もありませんでした。しかも味も気にした事もなく、今思えば味の薄いトマトも美味しく食べていました(笑)
トマトの美味しい季節ですが、夏ではありません!おそらく夏のトマトが一番味の薄い時期だと思います。
なぜ夏のトマトは味が薄いのか?
私もトマト農家で働いて、初めて夏にトマトを栽培していないという事を聞きました。もちろん全ての農家ではありません。
夏にトマトを栽培している農家もあるため、年中トマトは食べる事が出来ます。
味の濃いトマトは水の量を極力減らす事で濃い味のトマトを作っています。もちろん一概に水の量だけではなく土作りや肥料など、かなりの要因がありますが、夏のトマトで味が薄くなる一番の要因は水だと思います。
私の勤めていたトマト農家はこだわりが強かったため、夏にトマトは栽培しないというスタイルを徹底していました。
実際、トマトを収穫しないにしてもトマトに関わっている期間は長く、8月から翌年の6月初めまではトマトに関わる作業をおこなっていました。
一番美味しいトマトの時期は?
結論から言うと3月、4月、5月だと思います。
8月ごろから新たなトマトの苗を作るために種まきを始めます。実際に収穫が始まるのは冬に差し掛かる頃になります。
もちろん、この頃でも十分に味の乗ったトマトが出来ていましたが、収穫量、味ともにベストシーズンとなるのは上記の3ヶ月間でした。
トマトの皮が苦手な方
トマトは皮が苦手で食べられないという方もよく聞きます。
加熱調理して食べるのであれば問題はないかと思いますが、生で食べたい場合には面倒ですよね。
一般的にトマトはミニトマトよりも、大玉のトマトの方が皮は薄いです。ただし、味はミニトマトのほうが濃いと思います。一長一短ですね。
またフルーツトマトを名乗っているものは味は甘く、濃いものが多いですが、皮と果肉は硬めです。私も初めてフルーツトマトを食べた時は硬くて少しびっくりしました。しかし味は抜群に美味しいです。
私はトマトらしいトマトが好きなので、とにかく甘いトマトが良いとは思っていません。
美味しいトマトの選びかた
テレビなどでもよく言われているのは、おしり側の中心から放物線状に線が伸びているトマトですね。
実際に私もよく食べ比べをしてみましたが、正直はっきりとした違いはわかりませんでした。
トマト農家で働いて、今は八百屋で色々なトマトを食べてみて思う事は、トマト単体の見分けというよりは作っている農家にかなり左右されると思います。
トマトの栽培は極めるのがかなり難しい野菜です。私が勤めていた農家の先代ですらも『いまだにトマトは分からない』とよく言っていました。
本当に美味しいトマトはスーパーには並ばない事が多いと思っています。
もし、ご自宅の近くにトマトの直売などがあれば自分にあった味のトマトを探してみてほしいです。
また、最近はインターネットでトマトを直売している農家も多く見かけるので、片っ端から試してみるのも良いと思います。
まとめ
トマト農家で働いていた事もあり、かなり私的な理論がはいってしまいました(笑)
私はいまだに働いていたトマト農家以上のトマトには出会った事がありません。その農家も基本はスーパーなどには出荷していませんでした。
なので美味しいトマトはまだまだあると思います。
皆さんも是非、自分にあったトマトを探してみてください!!