菜の花が出回る季節になってきましたね。
様々な栄養効果が満点で料理を彩るだけではなく、健康に気を使う方にもぴったりな食材です。
実は生で食べる事もできるので調理が面倒な方にもピッタリです!
菜の花が出回る時期はとても短く2ヶ月ほどで終わってしまいます。
昔から親しまれてきた食材で、この時期になると、お客さんからも「菜の花はまだかな?」と良く聞かれます。
私も菜の花が出回り始めると、春が近づいてきたな〜と感じます。
そんな春の訪れを告げる菜の花を今回は紹介していきます。
菜の花とは
菜の花の歴史はかなり古く、飛鳥時代には食用として栽培されていました。
室町時代には油としての利用が始まり、食用としてだけではなく灯の油としても使われていました。
皆さんご存知の菜種油ですね。
油用と食用で菜の花の品種は分かれています。
産地は千葉が一番の生産量を誇りますが僅差で徳島県が2位となっています。
うちの八百屋に入ってくる菜の花は徳島産が多いです。
旬の時期は?
菜の花の旬の時期はかなり短く、2月の初めから3月の終わり頃と意外と短い季節だけです。
ちょうど春が始まるかな?という頃から春頃までなので、菜の花が出てくると春の訪れを感じる方も多いと思います。
品種によっては1月頃から出回る物もあります。
向いている調理方法
菜の花の調理といえばまず、おひたしを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
しかし最近では様々な料理に使われるようになってきています。
サラダやパスタ、かき揚げなど。意外と色々な料理に使う事が出来ます。
生でも食べられるの?
菜の花といえば生食のイメージはあまりはないと思います。
しかし、菜の花は生でも食べる事が出来ます。
ただし、菜の花は生食で食べた場合に苦味やえぐみを強く感じる場合もあります。
出荷が始まった初期の菜の花は苦味やえぐみが少ないように感じます。
また、花が咲いてくると苦味とえぐみが出てきます。
サラダにする場合にそのまま生は心配という事であれば、サッと湯通しする事をオススメします!
湯通しとは?
湯通しと聞いても良く分からないという方も多いと思います。
湯通しは沸騰したお湯にサッとくぐらせるだけでオッケーです!
かなり簡単ですね。
これだけで、苦味やえぐみ、辛みを少し抑える事が出来ます。
菜の花の栄養は?
菜の花は一見するとそんなに栄養のある野菜じゃないのかな?と見えます。
しかし!菜の花にはかなり豊富な栄養が含まれています!
・βカロテン
ファイトケミカル(抗酸化作用)を含む栄養素です。
エネルギーの元となる酵素の一部が活性酸素へと変化しますが、この活性酸素がざっくり言うと老化現象などを引き起こす1つの要因となります。
この活性酸素を抑える働きをしてくれるのが抗酸化作用を含むファイトケミカルです。
・ビタミンB
美容にも良い成分です。
また、神経痛にも効果があるためサプリなどで服用されている方も多いのではないでしょうか。
・ビタミンC
こちらも美容には欠かせない栄養素です。
しかし、美容に良いだけではなくストレスに対しての抵抗力も高めてくれます。
また、タバコを吸う方はビタミンCが不足しがちになりますので、必要な栄養素になります。
・カリウム
カリウムは血圧を下げるのに効果のある栄養素です。
体内の余分な塩分を体外に排出するため血圧の適正化には最適です。
・カルシウム
骨や歯の成長には欠かせないカルシウムです。
カルシウムはビタミンDなどと合わせて摂取する事で吸収率を高める事が出来るので、ビタミンDを含む食材と一緒に調理する事で、より効率的に栄養を摂取する事が出来ます。
・食物繊維
便秘解消や整腸に効果のある栄養素です。
便秘ぎみの方はもちろんですが、そうでない方でも普段から摂取する事で予防や腸内環境の正常化に一役買ってくれます。
・鉄分
一番知られているのは貧血に効くという事ですが、美容や健康にも大きく関わってきます。
シミの防止や体内でコラーゲンも生成してくれます。
コラーゲンはビタミンCと鉄分が必要なため両方が含まれている菜の花はピッタリです!
良い菜の花の選び方
菜の花は菜っ葉ものと同じようにシャキッとした物を選びます。
また、収穫から時間の経った菜の花は花が咲いてくるため黄色い花が咲いて来ている物は古くなってきています。
先ほど、お伝えした通り花が咲いてくると苦味とえぐみがでてきますので、花が咲いている物は使える量が少なくなります。
他には蕾の部分が揃っていており、束ねられていてもしっかりとしている物を選ぶと良いです。
保存方法
菜の花は痛むのが早い野菜です。買ってからは早めに食べるのが一番美味しく頂けて良いのですが、その日のうちに使いきれる方ばかりではないと思います。
使い切れずに保存する場合には必ず冷蔵保存するようにします。
また、そのまま冷蔵するのではなく新聞紙やビニールなので包んで冷蔵するとより長持ちします。
しかし、冷蔵していても花は咲いてしんなりとしてきますので出来るだけ早く調理してしまいましょう!
まとめ
菜の花について意外と知らない事も多かったのではないでしょうか?
割と知られている野菜ですが、なかなか買って調理をしようという方も少ないと思います。
しかし、菜の花は簡単な調理方法も多いですし、短い期間しか食べられない貴重な野菜です。
皆さんも菜の花を食べて春の訪れを感じませんか?